バカリズムさん脚本、安藤サクラさん主演の『ブラッシュアップライフ』がついに最終回を迎えました。
「バカリズムさんってどうしてこんなに現実的な“女性”を描けるの?」と思わず叫んでしまうくらいリアルなドラマでしたよね。
また、90年代、00年代、10年代に流行った遊びや習慣がありありと再現されていて、あまりの懐かしさに胸がいっぱいになってしまった方も多かったのではないでしょうか。
『ブラシュアップライフ』は現在Huluで独占配信中ですので、まだ最終回を見ていない方はぜひご覧になってくださいね!
それでは今回は『ブラッシュアップライフ』の時代背景について振り返ってみようと思います。
※本ページはプロモーションが含まれています。
平成の申し子、麻美の世代が体験してきたこと
タイムスリープ物のドラマをとして大きな注目を集めた『ブラッシュアップライフ』。
物語内の至る所に在りし日の「平成」が散りばめられていたので、特に30代の方にとっては大変「刺さる」ドラマだったのではないでしょうか。
それでは1989年生まれの麻美たち仲良し4人組は、どのような時代を生きてきたのか確認してみましょう。
1989年を迎えてから7日目(1月7日)の朝6時33分、昭和天皇が崩御されました。
同日の午後には新元号「平成」が発表され、8日に即施行。
深い喪失感と慌ただしさが漂う中、新しい時代は重苦しく幕を開けました。
ちょうどそんなころ、麻美たちの人生は始まったのです。
Y世代?ゆとり世代?
『ブラッシュアップライフ』に散りばめられた「平成あるある」に目を奪われていたのは、なにも30代ばかりではありません。
なんと『ブラッシュアップライフ』は2000年代以降に生まれたZ世代の方からもSNSを通して大きな支持を集めていたんです。
ポケベル、シール交換、プロフィール帳、ギャル、ゲームボーイアドバンスなど、平成初期に小学生時代を過ごした人なら大抵は体験した遊びがこれでもかと押し出されており、ノスタルジックな気持ちが沸き上がった人も多かったのではないでしょうか。
令和は、小学生はおろか幼稚園生ですらスマホを所持している時代ですよね。
遊び方や時間の流れ方、情報交換の方法が、麻美たちが子供時代を過ごした1990年代~2000年代と現代とでは全くと言っていいほど別の物になってしまいました。
ところで一般的には、1980年~1995年頃に生まれた世代をY世代、1995年以降生まれをZ世代と呼びます。
麻美たちは1989年生まれなので、ちょうどY世代の真ん中くらいですね。
Y世代はIT革命以前に生まれた最後の世代と言われていて、Z世代はIT革命後に生まれた最初の世代と言われています。
ほとんどの人がスマホを所有し、教育はICT化し、修学前の子どもでもノートPCに触れられる環境があるような現在でも、麻美たちが体験したレトロな平成文化はなんだか少し羨ましくなってしまいましたね。
また、日本独自の「ゆとり世代」というくくりは1987年~2004年生まれを指すため、1989年生まれの麻美たちはゆとり世代でもあります。
iPhone発売!
人生2回目の麻美が怜奈ちゃんパパと幼稚園の先生の不倫を阻止したときに活用したアイテム、“ポケベル”。
1994年当時はまだスマホが無く、連絡手段としては“ポケベル”が用いられていました。
Apple社が初代iPhoneの発売を開始したのは麻美が高校生3年生だった2007年です。
初代iPhoneは4GBのストレージで、日本円にして5万7500円。
いまでは就学前の幼い子供でも当たり前のようにiPhoneを手にしていますし、学業や仕事において必要不可欠なデバイスです。
タイムリープもののドラマの面白いところは、数十年間の変化を物語とともに楽しめるところです。
「そういえばこの時代、こんな感じだったよね」
「こんな流行りあったよね」
と当時の雰囲気を思い出すこともできるので、まだ見ていない方はぜひご覧くださいね!
アメリカ同時多発テロ後に中学校入学
2001年9月1日、アメリカで同時多発テロが発生し、世界中を震撼させます。
1945年の終戦以降続いた穏やかな時代に終止符が打たれ、ここから一気にきな臭くなっていきましたよね。
麻美が中学校に入学したのが2002年なので、社会科教師であったミタコングこと三田先生もきっと授業中に、世界情勢についてのお話などをされたのではないでしょうか。
麻美のゲームボーイアドバンスを発見して激怒していたミタコングですが、どんな授業をしていたのか気になりますね。
まとめ
今回は『ブラッシュアップライフ』の時代背景について、麻美たち1989年世代を軸にして考察してみました。
麻美が生まれたのは平成元年の1989年10月27日。
彼女は続いて1994年に幼稚園に、1996年に小学校に、2002年に中学校に入学します。つまり、IT革命(1990年代末~2000年代初頭)が起こっていた最中に義務教育を受けていたのですね。
2001年9月1日にはアメリカ同時多発テロが派生し、2001年~2003年には各学校の修学旅行や海外研修が取り消されたり、行き先が変更されるという対応がとられました。
麻美たちの学校でも同様の措置が取られたはずです。
そして2005年に高校に入学、2008年に大学に入学しますが、iPhoneが発売されたのは2007年6月。
ポケベル→ガラケー→スマホと、ドラマの中で麻美たちが使用するデバイスが変化していったり、平成初期のレトロな遊びが登場したり、懐かしいJpopが使用されたりと、ストーリー以外の部分でも大変興味深いドラマでした。
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